心理学的に見た成功の秘訣は「○○の自己○○」

人生、ビジネス、何事において成功していくための秘訣があります。

ここでお伝えする内容は、普遍的で本質であると私は確信を持っています。

 

これはあくまで心理学的に見て、人生を成功させていくために超がつくほどの基本であり

しかしこれが成功できない人にとって最も困難になっている原因の一つと考えています。

 

もったいぶらずに話を続けていきますね。

 

早速ですが結論からお伝えします。

成功の秘訣は**「予言の自己成就」**に答えがあります。

 

予言って聞くと、何やら怪しいイメージを持つかもしれませんがそうではありません。

予言の自己成就とは心理学的に活用されている言葉です。

 

ではここからは人生を成功させていく予言の自己成就の解説と事例をご紹介していきます。

あなたがもし今の現実を変えていきたいと思っているなら必見です。

 

 

【予言の自己成就】

具体的には、予言の自己成就は以下のように説明できます。

予言の自己成就（Self-fulfilling prophecy）は、ある人が持つ予測や期待が、その人の行動を通じて結果的にその予測や期待を実現させる心理学的な現象です。

 

このプロセスでは、当初の信念がその後の行動を形成し、その行動が予測された結果を引き起こすことで、最初の信念が「正しかった」と見なされることになります。人間関係において、この現象は特に影響力があり、関係の質や相互作用のパターンに深い影響を及ぼすことがあります。

 

ちょっと言ってる意味が分かりにくいでしょうか。

以下の事例を読んでいただければ、予言の自己成就への理解が簡単です。

 

事例１：嫌悪的な予測

例えば、あなたが大した証拠もないのに、相手に嫌われていると思い込んだとします。

その勘違いの影響で、あなたが相手を避けてしまうと

相手もあなたに嫌われていると勘違いし距離を取り始めます。

 

こうしてお互いが本当に嫌われていると思い込んでしまい

結果としてあなたが嫌われていると思っていることが成就します。

 

これを心理学では「予言の自己成就」と呼びます。

これは勝手な思い込みとコミュニケーションを取らなかったことが原因です。

 

事例2：社交的自信の予測１

他にもあります。

例えば、あなたが普段から自信のない態度をとっていたとします。

 

すると相手は「ああ、この人自信ないんだな」となってあなたを気遣って遠慮がちになるか逆に雑な態度をしてくる人もいるでしょう。

すると、あなたは「相手から信頼されていない。自信が持てない」と予言を成就させます。

 

ここから学べることは証拠のない思い込みを持ったり腹を割ったコミュニケーションを避けることは

人生において大きな損失をもたらす場合があるということです。

 

ですから、自分の中にある信念や価値観が非生産的かつ不健康であれば、結果もそうなりやすいのです。

自分のベースとなっている信念、価値観を理解しアップデートしていくことが成功の秘訣です。

 

他の事例を2つほど以下にお伝えします。

この2つの事例も丁寧に読んでみてください。

より予言の自己成就に対する理解が深まります。

 

事例３：社交的自信の予測２

ある人が自分は社交的に魅力的だと信じている場合、その人はよりオープンで友好的な行動を取りやすくなります。この積極的な態度は、他人からの肯定的な反応を引き出すことが多く、結果としてその人の社交的な魅力を高めることにつながります。

 

このケースでは、初期の信念（自己の社交的魅力）が、その信念に基づいた行動を促し、最終的にはその信念を実現させる結果を生み出します。

 

要するに自分が魅力的だと思い込んでいれば、行動が社交的になるため、そんな自分がより社交的で魅力があるからだと思っているということです。

 

事例４: 学業成績の期待

教師が特定の生徒に対して高い学業成績を期待する場合、その期待は生徒の自信を高め、より高いモチベーションと努力を促します。

 

教師はまた、無意識のうちにその生徒に対してより多くの時間やリソースを割り当てることがあります。これらの要因が組み合わさることで、生徒は実際に高い成績を達成する可能性が高くなります。

 

この場合、教師の初期の期待が、生徒の行動と学業成績にポジティブな影響を与え、期待された結果を生み出すことになります。

 

まとめ

これらの事例からわかるように、「予言の自己成就」は人間関係において大きな役割を果たします。期待や信念が肯定的であれば、ポジティブな結果を生み出す可能性が高まります。

 

しかし、否定的な期待も同様に自己成就する可能性があるため、自分自身や他人に対する期待を意識的に管理することが重要です。

 

これは別の表現をすれば価値観であったり、心理学的にはビリーフとかスキーマなどと表現します。

前述のとおり、予言の自己成就は自身の持つ信念が影響します。

 

本人の持つ信念が前向きで、自信を持っていて、ビジネスにおいても人間関係においても積極性を持つことで相手との関わりが良い方向へ醸成され、結果として物事がうまくいくのです。

 

逆に言えば、自身の信念が不健康であったり、自信がないままであれば、結果もそれに応じたものが醸成されやすいということです。

 

ですから、普段から私が常に口を酸っぱくするほどみなさんにお伝えしている「メンタルが全ての土台」という言葉の裏付けにもなるのです。

 

成功の裏には予言の自己成就の影響があり、メンタルという土台が整っていなければ成功していくことはほぼないということです。

 

それゆえに心理学を学び、メンタルを整えることが人にとって最も重要視するべき課題なのです。