うつ病

うつ病で仕事ができないと限界を感じている人へ

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うつ病で仕事ができないっ状態で限界を感じて困っているあなたへ。

あなたがこの記事を読んでいるということは、それはあなたが相当これまで仕事で頑張って、心も体も限界を感じているからにほかありません。その苦しい思いは心が発する危険信号です。重大なサインですよ。

もう然るべき対応をしないといけないという限界にきてしまっています。とはいえ、あなたはどうしてもこうも考えてしまいます。

「生活費を稼がなければならない。」

「人に迷惑をかけたくない。」

「誰も助けてくれないから自分で頑張るしかない。」

そんなプレッシャーの中であなたは頑張ってきたのでしょう。もしあなたがうつ病の診断を受けていても、そうでなくても、もう限界と感じているのであれば、それは自分を許し癒やし、自分を助けてあげなければなりません。

今日はうつ病で仕事ができない状態で限界を感じている人に知っておいてほしい情報をほんの一部ですがお届けします。全部書いているととても語りきれないので、長くはなりますがその一部をお伝えします。

うつ病で仕事ができない状態で限界を感じている人

あなたはきっと自分や家族のために仕事をしているのでしょう。しかし今はもう限界を感じている。つまりそれは別の言い方をすれば、無理を徹底的に積み重ね、忍耐を重ねてきたということ。

うつ病の人は単純に仕事で疲れているということだけではありません。心も24時間労働しておりクタクタなのです。そのことに気づいていない人が実に多いのです。

それであなたは幸せですか?今の状態は決して自分のためにはなっていませんよね。むしろ人のためにしかなっていないといえますし、その生き方で限界がきて倒れてしまえば、人のためにもならないかもしれない…。

あなたの性格はよくわかります。真面目で誠実。そして責任感が強い。ずるいこともしたくない真っ直ぐな性格です。他人に迷惑をかけることを人一倍嫌い、できる限り人のために頑張ろうと努力する性格ですね。

しかしよく考えてみてください。ひょっとしたらあなたは今自分のことを冷静に見ることができなくなっていると思います。以下に該当する項目があるのか確認してください。

  • 仕事中毒になっている
  • 頑張るのを止めたら負けだと思っている
  • あなたは仕事を休んだり辞めたら人に多大な迷惑がかかると思っている
  • 会社を休んだり辞めるなんてことは恥だと思っている
  • 仕事をしない自分や病気のままの自分では自分の価値が低いと思っている
  • 自分が疲れていることにそもそも気づいていない
  • そもそも人に相談する、仕事を辞めたり休むといった選択肢がない

Yesで答えてしまった項目が一つでもあれば、それは対処が必要です。これらの考え方は自分を追い詰めるだけの呪いのようなマインドなんです。理屈はわかっても、気持ちが追いつかないというのもわかります。

こういった状態になぜなってしまうのか。これらの考え方はすべて自己肯定感が低いためにおこる考え方です。心因性のうつ病の人は総じて、自己肯定感が低い特徴があります。その改善を図っていくことがうつ病を克服しいていくためには有効だと私は考えます。

関連記事:自己肯定感の低い人の共通点や特徴!日本人に多いその理由!

その他に、今のあなたは自分の中の思い込みによってこのように思っているのかもしれません。

  • 今の仕事でなければいけない理由は特にないかもしれないに強い責任感から頑張ってしまっている
  • そのまま無理をして自分がいきなり倒れてしまったらどうなるのかよくわかっていない
  • 今より働きやすい職場に変えたら良い環境が待っているとは思えない
  • 休職や転職という発想がそもそもない
  • 自分に何が必要なのかわからない
  • 自分がどうしたらよいのかわかっていない

あなたの根底にあるのはお金の不安もあったり責任感もあることでしょう。そして人からの評価も気になっているかもしれません。それとも自分がどうしたいのかわかりません。

もし自分の気持ちがよくわからないのであれば、それは相当に心がすり減っているのかもしれません。うつ病の人の多くに見られる症状には、恥の概念が強く、自分が疲れていることに気がついていない人がいます。

ですから、そもそも誰かに相談することや、会社を休むとか退職するという選択肢を全く持ち合わせていない人もいます。それはとても危険なことです。限界を感じているならば、それこそできるだけ早期に対応をする必要があります。

会社を休んだところで、会社は潰れませんし、他の社員もあなたを普通は責めません。実際にあなたを責める人がいたとしても、限界は限界です。困ったときはお互い様です。なにより早くその状態から抜け出さないことには、取り返しの付かない事態になりかねません。

あなたが休んだり適切な治療をしなかったりすれば、そのことの方が引いては他の人の迷惑になると考えた方がまだ建設的な考え方です。完璧主義には気をつけましょう。うつ病の人は適切なはずの選択を、完璧主義が邪魔をして選べなくなっている人が多いのです。

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あなたは過重労働のストレスによって冷静な判断ができなくなっているかも

あなたは毎日何時間労働をしていますか?もし客観的に見て過重労働と思える職場であれば、それは職場環境の影響をダイレクトに受けてしまっているといえます。あなたらしく楽しく働いているのであれば、何時間働こうが全く問題ないのですが…。

労働時間だけでなく、多くの人は人間関係の問題が多いのではないでしょうか。人間関係のストレス、パワハラ、責任問題などがあなたを苦しめているのかもしれません。

もともと自己を肯定する感覚が少ない人は、人間関係でストレスを溜め込む特徴があります。特に自分の理想が高く現実とのギャップに苦しむ人が多いと私は多くの人を見て感じます。恥の概念が強く、無力感や辛さを感じている人もまた多いです。

逆に、考える間もなく忙しい人が陥る問題もあります。学習性無力感という概念がありますが、これはブラックな環境に長期間さらされていくと、本来持っている冷静な判断力がなくなってしまうことを指します。そのため会社を辞めるという選択肢がなくなってしまう人がいます。

あなたは会社を辞めるということを考えるとどのように感じますか?周囲に迷惑をかけるのが不安でしょうか。あるいは今後の生活費の心配のことでしょうか?

あるいは自分の価値を等身大で受け入れていないために、ここで会社を辞めたら情けない人間になるといったプライドのようなものが判断を狂わせていまる場合もあるでしょう。

「自分が病気で休んでしまったら他の人に迷惑がかかる。」とか「ましてや仕事を辞めるなんて、もっと迷惑がかかるからとんでもない。」と思う人も少なくありません。

これは自己肯定感が低かったり、うつ病の影響で人間関係をうまく処理できなかったり、睡眠不足や脳内ホルモンの著しい低下の影響で意欲が出ない可能性があります。これら全てに共通していることは判断能力の低下です。

では限界を感じている人がどうすればよいのか次を見ていきましょう。

休職も一つの選択!自分から選択肢を外さないようにしましょう。

あなたがうつ病であり、仕事で限界を感じているのであれば、休職することは有効な一つの方法です。もちろん、ただ休めばいいという話ではありません。

治療やカウンセリングは状況により必要です。うつ病の場合、軽度であれば仕事は可能ですが、重症ともなると、仕事どころからプライベートの生活にも支障をきたしているはずです。

これまで仕事をすることが出来ていたあなたは、単純にうつ病モードよりも本来の自分モードが上回っていたからです。あなたが限界を感じているとすれば、それは自分の心に我慢や無理を強いてきたためです。そして自分モードからうつ病モードが強くなったためと私は考えます。

あなたにとって、非常にハードルが高いのかもしれませんが、可能であればまずは上司へ事情を說明して、医師の診断を受けていれば診断書を提出して休職をすることが一つの方策です。

そのまま限界がきて倒れるくらいだったら、言いづらくてもそこは上司に說明しましょう。ここは勇気が必要です。落ち着いて丁寧に說明をすれば話は必ず伝わります。說明する時と場所を選んで丁寧に事情を說明してください。

そこに恥の気持ちは持たないようにしてください。ただあなたは、そこで会社に迷惑がかかると思い、真っ先に同僚や会社への迷惑を気にしたり、自分がうつ病であることへの罪悪感を感じたりするかもしれません。

あなたの気持ちはよくわかります。とはいえそれは本当に適切な考え方とはあまりいえません。会社というものは、本来そういったイレギュラーな事態を想定していなければなりません。それは会社の課題であって、あなたの課題ではありません。

病人もでれば怪我人もでることは社会生活の中では普通にあります。あなたがそこに重い責任を感じるものでは実はないのです。理解は難しいかもしれませんが、それは会社の責任であってあなたの責任ではないのです。

会社があなたのうつ病や体調不良を治してはくれません。もしあなたではなく他の人がうつ病だったとします。その人に限界が来ていて、その人が無理をしてそのまま倒れてしまってもいいとあなたは決して思わないでしょう。

そうですよね。あなたは決してそんなふうには思わないですよね。あなたがもし逆の立場だったらどうしますか?おそらくうつ病で苦しんでいる人がいたら、その人に適切な休息や治療をするようにあなたは促すはずです。その人が元気になってまた戻ってこられるように今後の対応を考えることでしょう。

責任を感じる気持ちはわかりますが、あなたが持つ責任と会社が持つ責任は別です。その切り分けはしっかりしなければなりません。人生はその判断の連続です。相手の課題まで自分で背負わないように気をつけてください。

「良い人」でいることはとても良いことです。しかし「人がいい」のは心に良くありません。

話は少しずれてしまいましたが、休職の話に戻ります。休職をすることで得られるメリットがいくつかあります。(あくまで休職ができる環境の方向けの說明です。)

休職のメリット

  • 休職することで自分の脳や身体を休める時間を確保する。
  • 休職は適切な治療の時間の確保となる。
  • あなたが退職ではなく休職することで、会社の職務環境の見直しのきっかけになる。
  • あなた自身がこれまでの人生や自分のあり方を再認識する時間が作れる。
  • 回復できれば職場復帰が可能である。
  • 休職ができれば規定によっては収入が発生する。(社内規定による)

うつ病を完全に克服するには適切なカウンセリングや場合によってはお薬を使った治療が必要です。仕事をしながらの治療ですと、常に仕事のストレスや責任感、人間関係にさらされ続けるのでなかなかうつ病は改善しません。

あなたが限界を感じているのであれば、そこは勇気をもって休職するのがまずは先決と私は思います。一人で抱え込まず、家族や信頼できる友人、そういった人がいないのであれば、ドクターやカウンセラーに相談をすることが大切です。

あなたが持つ責任感は、自分を健康にすることが最優先です。

会社もあなたに対して、あなたが限界の状態にあることを理解し、対応をとる義務があります。それは会社の責任であり、あなたの責任ではありません。これまであなたは職場にしっかりと貢献してきています。

それはあなたなりのあなたならではの貢献です。他の人と比べるものではありません。ここはひとつ、私に免じて自分を休ませてはいかがですか?回復すればまたいつでも仕事はできます。体調が悪いのであれば休職することは認められています。あなたは奴隷ではないのですから。

その点をよく考えてみてください。あなたが健康になることが職場にとって重要なメリットです。しっかり休養、治療をしましょう。生活費の心配がある場合は、就労不能が4日以上あれば傷病手当金という制度もあります。それに関しては後述します。

休職の期間は?

休職する場合に気になるのは、休職の期間ですよね。休職の期間は職場の就業規則に定められています。私の知っている限りでは、就業年数に比例して休職期間を設定している会社が多いです。社内規定をご確認ください。

休職期間中には給料はどうなる?

休職に入ると一定金額支給される会社と徐々に減額となる会社もあります。社内規定次第です。ただ傷病手当金の制度を活用することで、給料の2/3を確保することができます。

お金の不安は気持ちも乱れたり焦りを産むので良くありません。傷病手当金の制度を活用してください。こういった制度を活用することは断じて恥ずかしいことではありません。必要なタイミングであれば遠慮なく活用しましょう。

詳細は参考サイトにて確認してください。

参考サイト:全国健康保険協会

休職は延長可能か?

これは最初の休職期間が仮に3ヶ月だった場合、3ヶ月経つ頃に上司に自分の状態を報告するのが良いかと思います。もちろん、主治医がいるのであれば、診断をしてもらうことが望ましいです。

それによって休職延長が必要か判断してもらうことができます。

休職期間が上限までいってしまったら?

休職期間を最大限活用しても復職できない場合は、一般的に退職となることが多いです。これは仕方がありません。あなたの責任ではありません。会社もこういうイレギュラーは常に想定していいなければなりませんので、あなたが退職となったとしても責任を感じないように気をつけて下さい。

会社を辞める人はいくらでもいます。出産のため会社を辞める人。ヘッドハンティングで辞める人。新たな目標のために辞める人。人間関係で辞める人。会社への不満で辞める人。それらの人たちが、会社への責任を感じて苦しんではいませんよね。

ですからあなたも会社を退職することになったとしても責任を感じる必要はありませんよ。私が保証します。

最も大切なことはあなたが健康であること

実際、会社を退職することになってしまうこともありえますが、これは限界を感じて尚も頑張ってきたあなたにとっては絶望的に思うかもしれません。ただ私が言えることは、仕事は健康でさえあればいくらでもまたできるということです。

むしろ自分を休ませ、新たな生き方を模索するチャンスなのです。限界を感じていたというのは、その生き方や考え方があなたにふさわしくないという心のセンサーが反応したためです。

あなたが生きづらさを感じているのであれば、やはり考え方、これまでの生き方に何らかの原因が隠れています。適切なカウンセリングや自己を見つめ直すことで、これまで悩んでいたことや人間関係の苦しみが無くなることに繋がります。

そのためにもまずは限界を感じているその環境を変えることが最も近道なのです。責任感を感じる気持ちはわかりますが、限界と感じている今だからこそ、休息、治療、カウンセリングが必要なときではないでしょうか。

まとめ

  • うつ病で仕事ができないと限界を感じている場合は休息するのも一つの方法である。
  • 無理をしてあなたが倒れることは誰も得をしない。
  • あなたのものではない不要な責任を思い込みで背負っていないか今一度考えてみる。
  • うつ病の場合、休職の規定があれば、いきなり退職しないで積極的に活用するほうがメリットが多い。
  • 傷病手当金を活用してしばらくの収入を確保する。
  • うつ病の克服には投薬だけでは不十分。時に休息、カウンセリングは効果大。

うつ病を治療しながら仕事を続けて限界を感じているのであれば、何らかの対応を今すぐする必要があります。仕事のセーブ、心と体の休息が必要です。生きづらさがあるのであれば、是非カウンセリングを受けてください。

1人で悩んでいるより、一緒に考えてくれる専門家を頼るようにしてください。そのための専門家です。

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カウンセラーの紹介

  • この記事を書いた人

makoto

心理カウンセラー メタ認知、行動心理の専門家 生きづらさや悩みの解決をサポートしてます。 才能発見のカウンセリングや脳科学を活用した心理療法などを得意としています。 3カ月で回復することを目指し、これまで述べ2000人のカウンセリングに携わっています。 うつ病を含めカウンセリングの奏効率85パーセント 趣味:ドライブ、読書、カフェ巡り、アニメ、料理、瞑想

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