
自己肯定感。自己肯定感とは、わかりやすくいうと、自分を肯定する気持ちのことです。ありのままの自分を受け入れているかどうか、自分のことが好きかどうか。人間の幸せに大きくかかわってっくる大事なもの、それが自己肯定感です。
自己肯定感が低いと生きづらいです。あなたは生きづらさを感じていませんか?今日は自己肯定感が低い人の持つ感情や共通点、特徴などにフォーカスしてみたいと思います。
※その前に、もしあなたが自己肯定感が低いとした場合、先にお伝えしておきたいのは、あなたの自己肯定感が低いからといって、そうなったのはあなたの責任では断じてないということです。
あなたは悪くありません!そのことだけは何より先にお伝えしたいと思います。その理由については後述いたします。
目次
自己肯定感が低い人の共通点や特徴
あなたは自分で自分のことを見たときに自己肯定感が高いと思いますか?それとも自己肯定感が低いと思いますか?よくわからないですか?自己肯定感が高いか低いかは人生を豊かにするうえで重要なことです。
あなたの自己肯定感が高いか低いかによって、大きく人生の幸せ度が変わってきます。自己肯定感が低いということは、自己を適正に評価することができないことを意味します。
自分を常に低く見積もっているということは、人生にとってより難しい選択をしたり、より損であったり不幸になったりする生き方をしているかもしれません。というかほぼ間違いなく辛い生活になっているはずです。
ここでは、あなたの自己肯定感が低いかどうかをよりフォーカスして見てきたいと思います。自己肯定感が低い人の特徴や傾向であなたに該当するものがあるかどうか、以下からチェックして見てください。
※もし以下の項目を読んでいる最中に気分が悪くなるようなことがあるのであれば、かなり自己否定が強い思考をされている可能性があります。あくまで客観的に自分を観察する気持ちで読んでいただければと思います。
<自己肯定感が低い人の特徴>
自己肯定感が低い人によくある傾向から、より細分化した傾向をここからはチェックしていきます。以下のような傾向があなたにはありますか?

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- 失敗をした自分をよく責める
- 人の顔色ばかりを気にする
- 人とコミュニケーションをするのが苦痛
- 人となじめない
- 責任感が強い
- 失敗に対する意識が強い
- 過去ばかり妄想する
- 不安が強い
こういった傾向のある人が自己肯定感が低い人といわれています。でも実際は、ここからより自己肯定感が低い人を細分化することもできます。
では次では自己肯定感が低い人を4つに分類したので、チェックしてみましょう。あなたがもし自己肯定感が低いのであれば、次のどの分類に入るのでしょうか。確認をしてみましょう。
自己肯定感が低い人の4つの型
あきらめ型
あきらめ型の人は常に後ろ向きの考え方であり、自分に自信が持てていません。
幼少期から自分に自信が持てないような環境で育ってしまったり、何か大きな失敗をしたことで自責の念や無力感を強く感じ、自分に自信を持てなくなっている人が多いです。
また恥の概念も強く、失敗して恥をかきたくなかったり、自分の理想が高すぎて実際の実力と理想が大きく乖離していたり、なかなか物事へのチャレンジ精神が続かないのも特徴です。
そして具体的に仕事でも自信が持てないためにスキル不足が多く、そのために成功できていない人もいます。
<あきらめ型の特徴や思考傾向>
- どうせ自分にはできないと思っている
- そんなに人生は甘くないと難しく考える
- 何事も慎重で失敗したら恥ずかしいという思いがある
自己逃避型
自己肯定感の低い人のなかには自己逃避型の人がいます。自己逃避型の人は、自分にとって都合の悪いことに関してはおおむね無関心の態度をとります。
努力をあまり好まず、潜在意識でも抵抗感があるため積極的に物事にはチャレンジをしない傾向にあります。
自己逃避型の人も恥の概念が強く、失敗をすることでダメな自分を再認識することを嫌うために、積極的な行動を避けたり責任回避の行動をとる傾向にあります。
<自己逃避型の特徴や思考傾向>
- 何かに打ちこむこと避ける
- 当たり障りのない会話が多い
- 自分のことは話したがらない
- できない理由をつけて行動を避ける
証明型
証明型の人は、自分がいかに立派ですぐれた人間であるかを証明することを動機として行動する癖があります。自己肯定感の低い人のなかには、証明型の人も多くいます。
『証明マインドセット』とも呼ばれるこの考え方をしている人はとても多いのです。自己肯定感が低いために、証明することばかりを意識してしまい、成長などの大事なプロセスなどに関心がない人が多いです。
いわいる努力は苦手だが、結果で評価はされたい。そんな感じです。
証明型の多くがとる行動の代表的なものの一つに自慢話があります。特に自分の過去の自慢話、いわいる武勇伝を多く語る特徴があります。自己肯定が高い場合は人に自慢は特にしません。自己肯定感の高い人は、自分のことを一番自分が評価しているので、人に評価されたい思いは持ち合わせていないからです。
- 自慢話が多い
- 嘘が多い
- 承認欲求が強い
- 人へのアドバイスがうまいが自分のことは実はできていない
証明型の傾向が強くなると嘘が増える人もいる
証明型の人は、有名人の知り合いがいるといった嘘を言う人が時々います。有名人と知り合いということにして、人から一目置かれ自分が立派だと感じることで気分を安定させようとします。
実際に評価されているのは有名人その人であり、自分ではないのですが有名人と知り合いの自分も凄いといった思い込みがあるのです。
ひどくなると、虚言の癖が強くなり、反射的に自分に有利になる嘘や、あるいは自分が人から凄いと思われるような嘘を罪悪感なくつくこともあります。
嘘が多くなりすぎて、周囲にその嘘が気付かれていることにも気が付かない人が大半なのも特徴的です。人へのアドバイスをすることは的確であったりするのですが、自分のことに関してはうまくできていない人が多いのも特徴です。
こうすることで嫌な自分を見なくて済むという思考パターンによって行動しますが、偽った自分と実際の自分を比較してしまい、結局は自己否定感が強まります。そしてまた自慢話や嘘をついてしまったりするという悪いサイクルを繰り返してしまい自己肯定感がどんどん低いものになってしまうのです。
自分の嘘を人から追求されると、嘘を正当化(本当と証明)するために偽の証拠を作ることもしてしまう人もいます。
依存型
依存型の人も自己肯定感が低い人に多い特徴です。依存型の人は、いわいる不安が強い人や自信がなく承認欲求が強いタイプです。
他のタイプにも同様の傾向がありますが、自分に自信が持てず、不安が強いために人の評価を気にしすぎています。自分で決断することは特に苦手でいつも自信がありません。
人の意見ばかりに耳を傾けてしまい、自分の本音を相手を伝えることが苦手です。自分の本音を話してしまって相手に反感を抱かれたりすることをいつも恐れています。ここまでは他の型にも多かれ少なかれあります。
ただ極端に嫌われたくない意識が強いという傾向があり、人の意見をいつも求め、人からの助けも求めてしまう傾向があります。人によっては「自分は人の意見を尊重し受け止める良い性格」とまで考えている人もいます。
自己肯定感が低いために、実は自分では何もできないと勘違いしてしまっているために人に流されてしまう人が多いです。
その他に幼少期に親から十分な愛情を与えられないで育ってしまったために、いつも誰かからの愛情を求めてしまっている人もいます。
そうなると、人を愛することがうまくできず、いつも自分の不安を埋めるために相手を求めてしまっている傾向の人もいます。1人で食事を食べると寂しいと思ったり、誰かといつもいないと寂しい人はこの傾向があります。
<依存型の特徴や思考傾向>
- 承認欲求が強い
- 人の意見に流される
- 愛情をひたすら求めてしまう
- 不安や寂しさが強い
- お酒やギャンブルなどに依存する人もいる
自己肯定感が低い人はなぜそうなってしまったのか?
自己肯定感が低い人はなぜそうなってしまったのでしょうか。それにはいくつかの理由があります。
1.親の影響

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一般的な範囲での普通の家庭で育った人の性格は遺伝が約50%、友達や社会環境の影響が約40%、親の影響が約10%といった研究報告があります。
通常は親の影響はあまり子供の性格には影響がないようです。しかし家庭環境が悪い、いわいる機能不全家族で育ったとなると話は変わってきます。
あなたがもし自己肯定感が著しく低いとすれば、それは親の教育の影響を受けた可能性が出てきます。うつ病になる人にも多いのですが、自己肯定感が低い人の多くに、幼少期からのびのびと自分らしく成長してこれなかった人が多いのです。
親がスパルタであったり、過干渉であったり、両親が不仲であったり、親の喧嘩ばかりを見て育ったり、褒められたことが極端に少なかったりと理由はいろいろあります。
自己肯定感が低い人の多くに、そういった機能不全家族の環境で育った人が多いのです。
あなたの両親は以下のような親だったのではありませんか?
- 説教ばかりで褒めてくれない親だった
- 両親が不仲だった
- 両親に愚痴を聞かされたことが多かった
- 幼少期に親が離婚した
- 親が兄弟ばかりを可愛がった
- 親が忙しく親の苦労ばかりを見て育った
- 親から愛情を感じたことがない
- 親から欲しいものを十分に与えられなかった
- 親が頼りなさ過ぎて親子逆転の環境だった
- 親がアルコール依存症やギャンブル依存症だった
- 親に虐待を受けた
このような親の環境では子供が健全に育つことは難しいのです。あなたの責任ではありません。こういった機能不全家族で育ってしまった子供は親から愛情を感じたり、子供らしく楽しく充実した生活を送ってこれなかったがために、非常に自己肯定感の低い大人になってしまうのです。
親に叱られないように我慢したり、怯えたり、自分の本音を隠したりして育つと、自分らいし等身大の自分ではなく、親や人に気を使うばかりの人間になってしまいます。
幼少期の悪い家庭環境は自己肯定感を著しく低いものにしてしまう重大な影響を持っているのです。
日本の教育
日本の教育にも問題が多くあります。日本の教育の問題点はやはり、社会との協調性を強く持ちすぎることにあります。
「人に迷惑をかけてはいけない」と私たち日本人は強く教えられます。しかしこれも度が過ぎると良くありません。
人に迷惑をかけないことはあたりまえのことなのかもしれませんが、本当に自分がちょっとした困ったことがあった時や本当に助けが必要なピンチの時には人に遠慮なく助けを求めなければなりません。
しかし先ほどの「人に迷惑をかけてはいけない」という心の癖が強いと、人に助けを求めたり、人に甘えることができなくなります。
心の仕組みとしてはこうです。
- 「人に助けを求めたいけど、相手に悪いかもしれない。」
- 「助けを求めたら迷惑をかけてしまう。」
- 「助けを求めたら嫌われるかもしれない。」
- 「こんなことで助けてもらうなんて情けない。」
そんな思考が頭の中に浮かんでしまい、人に助けを求められない人が多くいると私は感じています。
そして他人との協調性ばかりを重んじてしまい、人の顔色ばかりをうかがってしまう人が沢山いるのです。
つまり、ここにも自己肯定感が低い性格が大きくかかわっているということです。人によっては犠牲の精神が強い人もいます。人のことばかりで、「自分を犠牲にすることは美しい」などというのは間違いです。
誰もが自分らしく生きていける社会、人を助け自分も助けられる社会、自分を許し人も許すことができる人たちばかりであれば、苦しむ人も少なくなります。
他人に気を遣うのも度が過ぎると相当に窮屈になります。お互いに寛容になることがとても大事なのです。そういった意味では日本の教育も自己肯定感が低い人が増えた要因の背景に、それなりの影響があると感じています。
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まとめ
- 自己肯定感が低い人にはいくつかの傾向がある。
- 自己肯定感が低い人の多くは幼少期の親の育て方に影響を受けている。
- 自己肯定感が低くなる理由には日本の教育や社会環境も少なからず影響している。
ここまでいろいろな型を見てきましたが、すべての要素が微妙に入り混じっている人もいます。人間の心は複雑でメンタリティというものは単純に区分できるものでもありません。
誰にでも少々の承認欲求であったり、何かに依存してしまうこともよくあることです。ただ度合いが強すぎると、実生活に生きづらさや何かしらのコミュニケーションの違和感などを感じることが出てきます。
自己肯定感が低い人ほど、何らかの生きづらさを感じながら生活をおくっているものです。あなたの心のなかに何かしらの生きづらさはありますか?もしあるのであれば、それは心のサイン(警報)が鳴っているということです。