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パニック障害の克服者が語る5つの準備の大切さ

日本でのパニック障害の有病率は、少し古いデータですがサンプリング調査によると約0.8%とされています(World Mental Health Japan Survey, 2002-2006)

 

これは、日本の人口に基づいて計算すると、大まかに数十万人規模の人々がパニック障害に苦しんでいる可能性があります。

生涯に1度、パニック発作を経験する人となると10%という話もあります。

 

クリニックでパニック障害の治療となると現代では投薬が勧められます。

パニック発作が始まった急性期ですと、強烈な恐怖に襲われるために投薬が効果的な場合があります。

 

とはいえ、長期間もお薬を飲むのに抵抗がある人もいると思います。

個人的には薬で回復するものとは思っていないので、しっかりと心理的、認知的ケアを受けてほしい障害の一つがパニック障害です。

 

ちなみに、「障害」と名のつくものは病気ではありません。

生活に支障をきたすものに「障害」という名が付きます。

 

私自身、パニック障害に苦しんできた過去があります。

今や乗り越え方に関しては、客観的な視点と、自身の体験による主観的、かつオリジナルで一般にも効果的な思考法や対応方法を持っています。

 

その多角的な視点から、パニック障害を抑えていくための下準備といいますかマインドセット(心構え)をここではお伝えします。

 

 

パニック障害に対して理解しておくべき5つのこと

 

1パニック発作では絶対に死なない

パニックの発作そのものが命に関わることはありません。

必ず一定時間が経つとおさまります。

発作によって、呼吸困難になり死ぬではないか?という不安が実は発作を爆発的に引き起こしている燃料になっています。

なので、絶対に死ぬことはないということを肝に銘じておくことです。

 

2一人で抱え込まず専門家を頼れ

ここでの専門家は2種類あります。

一つは投薬の専門家、つまり医者です。

二つ目は私のような慢性的なパニック障害を実際に克服している心の専門家です。

 

特に克服となると、私のような実体験をした人間のアドバイスは効果的と思いますので頼ってください。

 

3うつ病にまで発展させない

パニック障害とうつ病はしばしば共存することが知られています。研究によれば、パニック障害を持つ人々の中で、約半数がいずれうつ病を発症すると報告されています。

 

具体的な数字は研究によって異なることがありますが、一般的にはパニック障害の患者の40%から70%の間で、生涯にわたってうつ病を経験するとされています。

 

パニック障害があることで生じる持続的な不安やストレスが、うつ病を引き起こす一因となることがあり、逆にうつ病によってパニック障害の症状が悪化することもあります。

 

なので、早い段階で専門的な対処をすることが望まれます。

 

4生活リズムを一定にし自律神経を整えておく

パニック障害は自律神経とも関連性があるといわれています。

  1. 自律神経系の異常:パニック障害と自律神経失調症の両方で、自律神経系の過敏反応が観察されます。パニック発作は、自律神経系の急激な活性化によって引き起こされることがあり、これは心拍数の増加、発汗、呼吸困難などの症状を伴います。
  2. ストレス反応:パニック障害の患者は、ストレスや特定の刺激に対して過剰な自律神経反応を示すことがあります。自律神経失調症もまた、ストレスに対する身体の適応能力の低下を特徴としており、この点で両者は類似しています。
  3. 身体症状の共有:パニック障害と自律神経失調症の患者は、多様な身体症状を経験します。これには、胸の痛み、息切れ、めまい、手足の冷感やしびれなどが含まれ、これらは自律神経系の調整不全によって説明されることがあります。
  4. 治療法の類似性:自律神経の過敏反応や不調を改善するために用いられる治療法は、パニック障害と自律神経失調症の両方に対して有効であることが示されています。これには、認知行動療法や特定の薬物療法が含まれます。

しかし、これらの状態が相互にどのように関連しているのか、またはどちらかがもう一方の状態を引き起こす原因となるのかについては、まだ完全には解明されていません。

 

ただシンプルに考えて、自律神経が乱れれば体調が良いわけがありません。

体調にだるさや自律神経系の不調があれば、呼吸が乱れたり、体温調節が狂ったり、緊張が増えたりもします。

 

するとパニック発作を誘発しやすくなると考えるのは妥当と言えます。よって生活リズムを整えるというのは大切です。

 

5運動を積極的にして汗をかき慣れておく

運動はパニック障害を改善するには有効とされています。普段から体を鍛えていることで、心拍数を上げることに慣れておくと、パニック発作で心拍数が上がったときの恐怖が幾ばくか薄まるというのが私の考えです。

 

汗をかき慣れておくことも克服の準備としては大切です。暑さや湿気という肉体的なストレスから良き不安を増大させ発作を引き起こす可能性があることが私には多々ありました。

 

意外にこれ知られていないと思います。

何事も準備が大切といいますよね。

パニック障害も克服するための準備が必要です。

 

まとめ 今日のポイント

  • パニック障害では死なない
  • 専門家を頼りましょう
  • うつ病に発展させない
  • 生活リズムを整える
  • 運動で汗をかき慣れておく

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