

出典:https://www.pakutaso.com
うつ病の治し方を何とか自力でどうにかしたい。そんな思いを持っている人は多いです。あなたもそうかもしれません。うつ病に対して何か自力でやれる治し方があるのでしょうか。
今日はうつ病の治し方や自力でやれることついてお話したいと思います。また食事療法などもどの程度効果が見込めるのかその点にもフォーカスしたいと思います。
目次
うつ病の治し方に自力でやれる方法はあるのか?
うつ病の治し方に関して、自力でやれる方法を探している人は潜在的にものすごく多いのだと思います。私もこれまでいろいろとうつ病に良さそうな最新の方法や理論を調べてきました。
実際に私自身、うつ病の患者さんとカウンセリングをする中で多くのものが見えてきました。それは自力で治すのは相当に難しいということです。
そもそもうつ病の原因や仕組み、それを治すにはどのようなことが必要なのか?その方法を知らなければ治りません。行動の前に知ることが必要です。この時点でハードルが結構高いです。
うつ病患者さんの大半が自分がうつ病になったきっかけはわかっていますが、根本的な原因はわかっていない人が大半です。きっかけは会社でのパワハラやストレス、家庭内でのトラブル、経済的な理由やリストラなどいろいろあります。
しかし、同じ状況に陥っても皆がみんなうつ病になるわけではありません。となると、うつ病の原因ときっかけは別のことだということがわかります。きっかけではなく、本当の原因を調べないことには解決には向かわないのです。
自力で治すのが難しのはその点にあります。医者がうつ病を治せないのは、投薬治療主体だからです。そして患者のメンタリティーの源である、ある部分には殆ど真剣にはフォーカスしないので、患者の多くは薬漬けになってしまい、何年もうつ病に苦しむのです。
正しい認識が必要!だが難しい!
ある部分とは患者の幼少期からのバックグラウンドです。患者がどういう家庭で育ち、どういう人格を形成してきたのか、そしてどうのような思考パターンを形成してきたのかを知ることがとても重要なのです。
長年うつ病に苦しんでいる人でなかなか治らない人の多くは、通院していても積極的にカウンセリングを受けないでいる人が多いと感じます。
治す方法というよりも、原因を知ることの方が順番的に先でしょう。となると、普通に精神科へ通っても、うつ病の人の根本的な原因にアプローチをする治療をしない医者に診てもらっても、きっと治らないと思います。
ましてや自分で簡単に治せるものでもありません。それはうつ病の人を最も批判する人は、うつ病患者本人だからです。自分の一番の批判者である自分には、なかなか冷静に自分の状況を判断することができないのです。
ですので、うつ病のことをわかっている専門家のサポートが必要なのです。とはいえ、何か方法はないのかとあなたも考えることでしょう。次では自力で何がやれるのかを見ていきたいと思います。
うつ病は自力で食事などで改善することが可能なのか?
うつ病を食事で完全に治すようなことは現時点では不可能といえます。そのようなデータはありませんし、食事でうつ病が治るというのなら、栄養不足や栄養バランスが崩れたことがうつ病の原因ということになります。
流石にそれが事実であれば、逆にこのような疑問が浮かんできます。食生活が悪い人はみんなうつ病になるのか?実際はそのようなことはありませんよね。インスタントラーメンばかり食べていても、スイーツばかり食べていても、うつ病にならない人が大半です。
糖質がうつ病の原因だという人もいますが、それが事実なら甘いものを毎日食べている人でうつ病になる人が続出しているはずです。本当にそうなのでしょうか。私が知る限りでは、うつ病の人で食生活はしっかりされている方も多いですし、特に甘いものを健康な人よりも食べすぎている印象はありません。
これは正しい認知をするうえで重要な物の見方です。うつ病が食事だけで治ることはほぼありません。繰り返しますが、そうであれば食事の悪い人は世の中に沢山います。もっとうつ病になってしまっているはずです。でも実際はそうではない。
一説には鉄分が不足してうつ病を悪化させるという話は実際にあるようです。ただこれが根本原因ならもうとっくに医学が解明していることでしょう。ただ栄養不足は脳に何らかの悪影響を及ぼす可能性があるので、多少の影響はあるという範囲に留めておきましょう。
例外もあるが…
もちろん物事には必ず例外というものが存在します。うつ病患者さんのなかには食事で多少は改善したという話も少なからずあるようです。うつ病患者さんのなかにはミネラルが不足していたり、他の栄養素が不足しがちな人がいるともいわれています。
腸内環境の改善で治ったという話もなくはないのですが、あくまで少数派でしょう。もし軽度のうつ病であれば栄養による改善も可能かもしれません。しかし私の見識からすると、ある程度進んでしまったうつ病の人が食事で改善した話も経験も聞いたことがありません。
うつ病に苦しんでいる人の多くの人が、改善のためにあらゆる方法を調べ試します。食事に気をつけている患者さんは実に多いのです。それでも、食事が明らかなきっかけとして改善したという話はあまり耳にすることはないのです。
あるとすれば軽度の抑うつ症状という範囲の話で真のうつ病ではない可能性が高いです。本当のうつ病は大脳の機能が著しく低下していることが示唆されています。
これだけ世界中でうつ病と栄養素の関係が調べられていますが、現時点では何か特定の栄養素の影響でうつ病になっている、あるいはうつ病が改善したという研究や明確なデータは残念ながらほぼ見当たりません。
ただ注意しなければいけないのが、食事にうつ病を治す直接的な影響がないからといって、食事をないがしろにしてもいけません。当然栄養が偏れば脳にも体にも影響が出るのは当然です。
その点は忘れないようにしておきたいところです。
うつ病の人が自力でやれること
ではうつ病の人がうつ病を治すためにできることには何があるのでしょうか。これはあくまでうつ病が軽度の人に限ります。私が軽度と言う理由はこうです。
ある程度うつ病が進んでしまっている人は気力がありません。当然、重度のうつ病の人はこのサイトを見に来ることもあまりありません。それほどまでに気力が失われます。あなたがうつ病に悩まされており、このサイトを調べて訪れたということは、良くも悪くもエネルギーは持っているのです。
何とか生きようと頑張っているのです。そんな人に何とかその苦しみから脱してほしいと本当に思います。
重度の人は周囲のサポートや専門家の力が必須です。それなくして回復はほぼ見込めません。ここではあくまで軽度の人ということに限りますが、できることはありますので見てきましょう。
- うつ病について正確に情報を知ること
うつ病について正確な情報を知らないことには対処の仕様がありません。うつ病を治す秘訣は自分を知ることにあります。あなたもこのサイトに来たのですから、まさにその情報を探しておられることでしょう。
自分の性格、傾向、思考パターン、認知の歪み、信念、幼少期のバックグラウンド、そういったものを見ること考えることなく、セーブしないで頑張って生きてきた人がうつ病になりやすいのです。
うつ病の克服には正しい認知と受容が必要です。
- 自分の心と向き合う
自分の心と向き合うことが必須の要素です。本来は自分と向き合う作業は人によっては辛いものになります。こういうことこそ専門家の力を活用するべきではありますが、軽度であればこれができる場合もあります。
ただ可能であれば、私のような専門家に相談をしてください。その方がずっと楽に道が見えてきます。
- マインドフルネスなどの瞑想法を活用する
近年ではマインドフルネスという瞑想法がとてもうつ病に良いといわれ認知が広がっています。よくマインドフルネスを簡単に表す言葉として以下のようにいわれています。
「今この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずにとらわれのない状態でただ観ること」
マインドフルネスはある意味では座禅に近いものです。私も活用していますが、軽度であればマインドフルネス瞑想は有効であるといえます。うつ病の人の多くは、一日中マイナスの妄想にとらわれる傾向にあります。
過去の嫌な出来事を思い出してはつらい気持ちになることを繰り返す傾向にあります。これはとても良くない思考パターンです。マイナスの記憶を繰り返すことで、その時のマイナス感情を今この瞬間に味わい直す作業をしています。
これではうつ病が治るわけがありません。マインドフルネスは過去も未来も考えません。ただ今を感じることが中心となっています。それにより、脳のウィルパワー(脳の体力)の回復をはかり脳をリフレッシュさせる働きがあります。
ただ軽度だからこそ専門家への相談をすることをおすすめします。その方が解決が早いのです。もちろん、しっかりあなたのパーソナリティーをみてくれる専門家です。ただ投薬をして終わり、患者の話をろくに聞かないような人ではうつ病は治せません。
そのためには正しい情報を手に入れ、しっかりと見極める目を持っている方が結果が良いのです。
まとめ
- うつ病を自力で治す方法はなくはないが難しい。
- その理由はうつ病患者は自分で自分を分析することができない人が多いから。
- 情報収集、マインドフルネスが自力でやれるおすすめの方法。
- うつ病が食事だけで治ることはほぼないが多少は影響があるかもしれない。
- 食事を疎かにすることは脳にも体にもよくない。
うつ病は軽度であれば自力で治すことも不可能ではありません。ただ難しいというのが私の率直な意見です。どうしてもうつ病の人はマイナス思考にとらわれているので難しいのです。
しっかり治すためにも、患者のことを親身になってサポートしてくれる専門家への相談を積極的にできるといいのですが。