
自分が嫌いという気持ち。自分ではそこまで思っていなくても潜在的にそう思っている人が日本人にはそれなりにいるのではと私は思っています。私のクライエントさんでも自分のことが好きになれないという人がけっこういらっしゃいます。
今日は自分のことが嫌いになってしまった理由とそのまま放置するとどうなるのか、そしてそこから脱出する方法などにも少しフォーカスしてみたいと思います。
目次
自分が嫌いで消えたいと思う理由
まずそもそもですが、あなたが何かに強くストレスを抱えているなら、今すぐそこから離れることが先決です。
多くの場合、消えたいと思う人は心が疲弊しています。知らない間に耐えられる範囲のストレスを溜め続け、とうとう処理しきれなくなったはずです。
まずは自分を休ませ避難させることが大切です。責任感にも二つあります。周囲への責任と自分を守る責任です。
あなたはきっと真面目で誠実で責任感が強いはず。そういう人は、自分が思っているよりも過剰に周囲に対して気を使っています。だからよほど休んでも周りはあなたを責めることはありません。
まずは自分を休ませてあげましょう。仕事に迷惑がかかるのであれば、必要であれば診断書を心療内科などで取得し上司に提出をして自分をまずは守るのです。
この記事を読んでいるあなたは少なくとも自分を何とかしよいうとしていて、向き合っている証拠です。あなたは十分よくやっています。まずは疲れた心と体を休めてください。
考えるのはその後でいいのです。あなたの人生はあなたのものです。他人に気を遣うことにエネルギーを注ぐためのものではありません。
他人の機嫌は他人が自分でとるものです。あなたは今は自分のことを一番優先することが必用です。これは甘えではなく労りです。それでいいのです。
消えたい理由
消えたい気持ちが強くなるのは、思考がパニックになり停止してしまっている可能性があります。進むも地獄、止まるも地獄とあなたはおもっていませんか?
それって実は勘違いです。人生はいつでもやり直しができて、あなたが変わろうと思えば、いろんなことを変えていける物です。ただそれが難しいと思い込んでいるために、どうしようもない八方ふさがりな気持ちになっているのです。
しっかりやらなきゃ嫌われる、怒られる➡しんどい➡がんばる➡耐える➡どうにもつらい➡消えたい
概ねこのような構図で苦しんでいませんか?ほかに方法がないのではなく、休むという選択肢を捨てているのです。あるいはもう疲れて考えられなくなっているのではないでしょうか。
人生はシンプルに生きる人が幸せになります。疲れている、しんどいなら即休むで今は良いのです。
だから今は消えたいと思ったなら、まずは「休む」です。
休まないと冷静な判断ができないからです。
自分が嫌いという人は
自分が嫌い、消えたいと思うことはとても辛いことです。仮にうつ病の人であれば、ほぼ大半の方がこういった感情を潜在的に持っています。うつ病でなくとも、そのまま放置すれば将来的にはうつ病を発症する可能性が高い状態ともいえます。
自分が嫌いということは、言い換えれば今の自分の姿は自分の理想とは程遠いという気持ちの表れです。
「どうして自分は失敗ばかりするのだろう」とか「あの時ああすれば良かったのになんでいつもこうなんだろう」とか「なんて自分は情けない」といったことばかりを考えていると、どんどん自分が嫌いになっていくんですねー。
他人からすると、別にそんなことないのに、本人だけがそう思い込んでいる場合が大半です。自分のことが嫌いな理由は、実は幼少期に原因の大半が隠れています。
自分が嫌い、うつ病、アダルトチルドレンの状態の方はほぼ家庭環境が悪かったことが原因になっていることが多いです。
心の状態で説明すると『自己肯定感』が低いことが原因でもあります。自己肯定感(じここうていかん)とは自分のことを大切に思う気持ちのことです。本来、人は自分のことを大切にしないと幸せな感情は持てない生き物です。
「自分はもういやだ、いっそのこと消えたい」と思い始めたら、その状態はそれなりに深刻な状態なので心配です。自分への失望、怒り、無力感、こういった感情に心が支配されつつある状態です。
これはほぼ人間だけの特徴です。動物でこういった自分を嫌いになるという話は学者からも聞いたことがありません。それだけ人間の知性は高い証拠でもあり、そうなった人は逆に良くなることもできる力を持っている証拠でもあります。
何よりあなたは疲れている可能性が高い
消えてしまいたい思いが強い時というのは、冷静な判断ができないほど疲れていることが多いです。もし休むことができる環境なら迷わず休んでほしいのです。
消えたい思いが強い時というのは、何度も繰り返すようですが、ストレスを一定の期間受け続け、心の疲労が蓄積した状態なのです。
うつ病などの治療法で、まずは真っ先に休むことが必用とされる理由は、ストレス源から離れることと、脳疲労を休めるためです。
あなたは自分が疲弊している意識がありますか?ひょっとしたら、ストレスに慣れ続けてしまって、疲労に麻痺している可能性があります。
ですから、直接の原因であるストレス源がトリガーとなり今のあなたの心境になっているのです。どうぞ自分の身を守ってください。
少なくとも、このブログに来てくれただけでも、まだあなたご自身で一定の判断がつく状態だと思います。とにかく今は無理をしてしまっている状況なので、休むことが先決です。
仕事の状況や他者への責任などの心配があることでしょう。しかしあなたがうつ病などで倒れてしまっては本末転倒です。人は伝えないと伝わりません。
阿吽の呼吸というのは、自分をある程度さらけ出している人同士の話です。
いくらでも回復すれば、人生は実はどうにでもできるのです。まずはしっかり休んでください。これもある意味仕事です。(m´・ω・`)m
自己否定が強い人の家庭環境の例
実はその根源にフォーカスしていくと、殆どの場合はその人の責任ではなく、親の過干渉、友人関係、社会環境が原因になっていたりします。あなたの幼少期はどうでしたか?
- 親がとにかく不仲だった
- 親がスパルタで厳しすぎた
- 親に褒められたことがない
- 親に愛された感覚がない
- 親が過干渉で何から何まで口を出す
- 親の言う人生を歩んできた
- 家庭が貧乏で我がままを言えなかった
- 家庭の状況を察して自分が調整役になってきた
- 仲間はずれにあって寂しい思いをした
- 学生時代にいじめられていた
こういった環境のなかで育ったことが自分が嫌いになる原因になっていることがとても多いです。なぜかというと、本来なら周囲へ向けるはずの怒りや反感の矛先を、自分で変換して自分に向けてしまうからなんですね。
「親から大事にされないのは、自分に原因がある。」「私は注意されてばかりだ。私は駄目な人間だ。」こういった誤った解釈を子供の頃にしてしまい、自分の心に信念として刻んでしまった人は、概ね自分のことが嫌いになってしまうのです。
行動に間違いやミスがあっても、人間性を否定される話ではない!
あなたはもしかしたら、親や周囲からのダメ出しによって「自分は駄目な人間だ」といった誤った洗脳を自分の心に刷り込んできた可能性があります。人間は時としてミスをして叱られることがあります。しかし、それは仮にミスをしたことは責められたとしても、人間性とは別の話なのです。
自分のことが好きでない人は概ね、真正直な人なので、人のネガティブな意見を真に受けてしまう人が多いです。人の意見はいつも正しいとは限りません。少なくともミスをして怒って責めてくるような人がいるのなら、そういう人の方が私からすれば問題がかなりあると思います。
それは感情を言葉に乗せて自分のエゴを押し付けようとしているからです。私なら仕事でミスをした人がいても怒ることはまずないですね。改善策を一緒に考えてあげる方がよほど建設的ですよね。
こういう注意ばかりする親や周囲から、頻繁に責められる経験をしてきた人はとても辛い思いを心にいつも抱えて生きてきたのです。それは本当に辛いことです。本来子供は親に愛されて育ちます。愛情が適切に与えられなかったとすれば誰でも傷ついてしまいます。
子供にとって親の存在は死活問題に直結します。子供一人では生きていくことは全くできないのですから。あなたがもしそういう立場だったなら本当によく頑張ってこられましたね。
あなたがもしそうなら、そうなってしまったあなたに罪はないのです。他の誰でもなく、あなただけは、あなたのことを認めてあげて大事にしてあげてほしいと思います。
私のクライエントさんでも同じような境遇の方がとても多いですし、私もそういう家庭環境で育った身なのでそのお気持ちはよくわかります。
自分のことが嫌いだとどうなっていくのか?
自分が嫌い。つまり自己肯定感が低い状態になると、本人は今現在の自分のネガティブな部分ばかりにいつも注目してしまいます。他人の目、仕事のミス、人間関係がうまくいかないイライラ、仕事、お金が稼げない不満など。
怒りが爆発する場合
そのまま放置していくと、自分への怒りが増幅していきます。やがては無力感も。人によっては家族に八つ当たりをしたり、パートナーといつも喧嘩をしたり、会社では他人の目ばかりを気にして、人から嫌なことを頼まれても断れなくなったり。
これではストレスが溜まってしまいます。これも根源は自己肯定感の低さです。人と喧嘩をしてしまうのは、自分の人生がうまくいっていないという不満の感情が溜まっていてそれが爆発して、「自分はこれだけ我慢をしているのに、なんであの人は我がままなんだろう」といった怒りが爆発することも原因です。
これは、我慢しなくていいはずのことを、本人は「何事も我慢しなければいけない」という固定観念があるからです。言いたいことが言えない人がこういった問題に陥ります。
もちろん、そういう信念を心に持ってしまったのは子供の頃だったはず。そこに関しても根源的にはやはりその人のせいではないのです。(※自分が大好きで自己肯定感が高めの人で人間関係でトラブルになっている場合は逆。自分のせいとして捉える方が良い)
不安が益す場合
逆に他人を気にする場合や、人から見捨てられるのではないかといった不安が増える場合もよくあります。昔の私がそうでした。これは「自分のことが嫌い=自分には価値がない」といった強い観念があるからです。
「価値がない自分は見捨てられるかもしれない」「自信もないし、寂しい」といった何かしらの愛情を求めている表れでもあります。人を求め、依存先を探してばかりの人もいます。
これらの大半の原因も、くどいほど繰り返しますが親の教育に端を発する自己肯定感の低さが根っこの部分です。やはりこれも自己肯定感を回復させていかない限りはなかなか解消されません。
だったら今はそれがわかっているのだから、「嫌なら嫌って言えばいいじゃん」「仕事が嫌なら辞めればいいじゃん」と気軽に言えるものではありません。
今現在の心の状態のままで理性的に判断して行動しようとしても、過去の記憶、刷り込んできてしまった負の感情、固定観念が鎖となって身動きが取れない感覚に縛られて行動することがとても難しいのです。
これは経験者でなければなかなか理解できないものです。そういった心の根っこに抱えているものがあるから、だから何をやっても長続きしないことや、何事もうまくいきづらく、人とも上手にコミュニケーションが取りづらいのです。
もちろん、ここからの人生の責任は自分にあります。それゆえ自分が変わっていかなければならないことだけは確かです。
自分のことを好きになるとどう変わるのか?
答えは単純で、今と正反対になるということです。
- 毎日が楽しい
- モヤモヤした感情がない
- 他人の目を気にしない
- 自分に自信を持てる
- 嫌なことは断ることができる
- 人は人、自分は自分といった区別がつく
- 他人に依存しない
- 寂しくない
- 生きづらさを感じない
自分を好きになれるようになると、こういった感情や感覚を持つことができます。消えたい、辛いといった感情も遠い過去の話です。
自分の短所が実は長所に繋がることが大半である
あなたは自分の短所についてどこまで理解していますか?そもそも人間はネガティブに考えがちなことが普通の生き物です。それは生存していくための本能といっても過言ではありません。
もともと不幸に感じやすいのが人間なんです。私ももちろん、ほうっておくと、ややネガティブな傾向に行ってしまうことがあります。
不安が強い人は防御本能が強い人とも言い変えられます。慎重な性格であれば、物事に対してよく準備をして対策をしっかりと設定する真面目な人です。こういう人は、リスクを予め把握したり、後々問題にならないか先回りすることが得意な人なのです。
ただそれを自分のために活用するのではなく、人のために活用してしまっているから疲れているのかもしれません。
内向的な人の場合は、明らかに外交的な人よりも圧倒的にクリエイティブな発想の強い人です。外交的、社交的な人に対して劣等感を持っている人も多いかもしれませんが、内向的というのは決して悪いことではないのです。
研究者、アーティスト、戦略的に計画を立案することも得意な場合が多く、むしろあなたの強みを活かす仕事を選ぶことで、いかようにも潜在的に眠っている力を発揮することができます。
社交的な方が人生がうまくいくというのは勘違いです。人生は外交的であろうが、内向的であろうが、人間の幸せにはどちらかでなくてはならないというものではありません。
あなたが内向的であったり、不安が強いがために人生がうまくいっていないとすれば、活躍の場をあなたにマッチする場所へ移すことが良い場合があります。
不安は少しはあった方が人生はうまくいきやすいことが示唆されています。楽天的過ぎると、危機意識が低いために、問題点に気づきにくいというデメリットがあります。
その点、不安が少しはあったほうが対策を講じるので、失敗が少なくなります。問題は楽天的過ぎたり、ネガティブ過ぎるということが良くないのです。過ぎたるは及ばざるが如し。
過度になるのは何でも良くないですよね。とにかく私があなたに言いたいのは、ネガティブが必ずしも悪くはないということ。そして、あなたの弱点は捉え方によっては必ず長所になりうるという視点を持って欲しいのです。
自己肯定感を高めることが問題解決の糸口
まずは幸せなことや自分の変化を意識する前に、自分を休ませてあげるのが先決です。しっかりと、自分を保護するのです。
自分を非難させて落ち着いてからは、自分を認めてあげるプロセスに入ることができます。
自分のことを好きになるためには、自己肯定感を高めることが必要です。しかし嫌いなことを好きになるってハードルが高すぎます。
なので、スタンスとしては、まずは自分のことを嫌いにならないでいられればいいと私は考えます。これまであなたはそれなりの時間を今の状態で生きてきましたから、そのやり方は簡単ではありませんが、自分でもできることはあります。
まずは自分の短所と思っていることの利点や、過去の辛い出来事について、そこからどんなことが学べるのかを考えてみてください。どうにもわからないなら、ぜひ私に相談してください(^^)
自分の駄目な部分というものは人からすると、案外問題ないことの方が圧倒的に多いものです。そして自分で自分のことを認め、癒やし、これでいいのだと許すことを始める必要があります。
いきなり自分を好きなることはほぼ不可能です。その前に自分で制限をかけてしまっている心のブロックを徐々に外していく必要があります。
「自分が嫌い、消えたい」という発想から「自分は幸せになってもいい」と思ったり「自分で思うように生きても良いんだ」と考えるようにし、これまで自分の生き方を制限していた「人生は大変」「自分には価値がない」といったブロックを外していく、許していくことが必要です。
あなたはもっと自由に楽に生きていいんですよ。ずるいのは嫌だっていう人がいますが、私は人に迷惑をかけていないならずるくて何がいけないの?わがままで何がいけないの?って思います。
他人に悪意のある迷惑をかけない、法律を侵さないのであれば、人は何をしてもいいし自由です。変な制限をかけないこと、いままでよりももっと自由に考えることを自分に許してほしいのです。
もしあなたが自分のことが嫌いと思っているなら、実はあなたが思っているよりも遥かにあなたには無限の可能性があることを知らないのです。それだけは確かにことです。あなたは自分でそのことに気づいていないのです。
私のようにパニック障害やうつ病を経験した人がカウンセラーになることもよくあります。ルックスに自信がない人がスキルを高めたり、運動が苦手な人が読書から多くのことを学んだり、会話の苦手な人が、会話をあまり活用しないでも良いコミュニケーション術を開発したり、コンプレックスを逆手に取る行動に気づく人がいます。
あなたにも是非、自分の短所を逆手に取った何かを見つけたり、今よりももっと自由で堅苦しくない生き方があることを知ってほしいのです。
完璧主義である人も多いので、自分の理想を下げることも必要です。癒やし、許し、完璧主義を変える、そして習慣化する、こういった心理的ワークが必要となっていきます。
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まとめ
- 自分のことが嫌いな理由は自己肯定感の低さ
- 自分のことが嫌いなった原因は幼少期の親や家庭環境の影響が強い
- 自分を好きになるためには自己肯定感を高めることが必要
いろいろごちゃごちゃとお伝えしましたが、今日お伝えしたことはほんの一部です。それほど人の心は深いのです。自分を嫌いな理由や原因について、いくらかご理解いただけたら幸いです。
消えたい思いや辛い気持がどうしても消えない場合はお気軽にご相談ください。無料のオンラインカウンセリングも限定ですが行なっています。
自分だけで抱えているより、良き相談相手がいたほうが気持も楽になりますし活力が得られます。