うつ病

うつ病の原因を知らずに食事で何とかしようとしても難しい

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スプーン

うつ病の原因に食事の問題を挙げる人がいます。なかには精神科医で食事療法でうつ病が治ると断言している人もいます。これは本当なのでしょうか。

今日はうつ病の原因が食事なのかどうかにフォーカスしてみたいと思います。

うつ病の原因は栄養の問題?食事で治る場合もある?

うつ病の原因とは何なのかということを一生懸命探している人も多いと思います。うつ病の原因に食事の影響を挙げている人がいるようです。要は栄養の問題があってうつ病を発症していたり、悪化させている場合もすくなからずあるとは思います。

しかしうつ病の原因となると、それは本当のところどうなのでしょうか。栄養バランスの悪い食事をしていると、うつ病に悪影響を与える可能性は十分にありえます。それはストレスがかかればビタミンを消費しやすくなりますし、ストレスが掛かりすぎると人体に有害となる活性酸素も体内で増えます。

脳機能障害型の症状がある人の場合、タンパク質やビタミン、ナイアシンなどの成分が著しく不足すると症状が顕著になるものも実際にあります。

そういった特定のタイプの人であれば、より丁寧な栄養バランスの調整が必要なのは理解できるのですが、食事療法だけで大半のうつ病が治るとは到底思えません。栄養のうつ病への影響は悪化や改善には一定の効果があるのかもしれませんが、原因ではないと考えます。

栄養不足が原因でのうつ病というのはほとんどないというのが私の個人的見解です。というより、栄養不足が原因の場合は、うつ病と診断するべきではないと考えます。紛らわしいです。要は栄養失調の状態であれば、誰だって気分が落ち込むことに繋がりかねません。

よくベジタリアンやマクロビオティックを実践している人が、タンパク質不足やナトリウム不足に陥っていることに気づかず、体調不良になっている人がいます。栄養失調の状態ですから、倦怠感や抑うつ気分になっていても不思議ではないのです。

そういった場合に、うつ病と診断されてしまい、抗うつ薬などを飲んだところで良くなるわけがないのです。ですので、個人的には栄養障害での気分障害に関してはうつ病に入れてしまわない方が良いと思うのです。

うつ病患者の方の中には食事に病気克服の活路を見出そうと、いろんな手間ひまをかけた食事や、無農薬、有機農法、サプリメントなどを駆使して対応を試みる人もいます。ただ私の知る限りでは大うつ病性障害の人に関しては、食事でうつ病が治ったなんて人は一人も知りません。

食事でうつ病が大きく改善したという人がいたとしてもそれはうつ病ではなく栄養失調と考えた方が適切です。仮にうつ病であったとしてもかなりレアなケースといえます。もちろん、まだ発見されていない栄養とうつ病との因果関係があるかもしれません。

多少は食事の影響があるかもしれませんが、うつ病の原因が食事にあるなどというのは、さすがに言い過ぎのように感じるのです。

私の知る限りではどんな成分がどう影響してうつ病の原因になっているのか、その原因を突き止めたという、まさにノーベル賞級のすごい情報は今のところ世界で報告されてはいません。

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結局のところ、うつ病の原因とは?

うつ病の原因を明確に定義することは目に見えないものですので、非常に難しいです。あくまで個人的なカウンセリング経験、他のカウンセラーの経験でしかないのですが、やはり幼少期からの成育歴、家庭環境に問題がある人が大半ということはほぼ断言できます。

そうでない場合に考えられるうつ病の原因は、長期間のストレス環境にさらされた場合です。特に多いのが介護をしなければならない人です。長期間の介護によるストレスがうつ病を発症させてしまうことがあります。

とはいえ、介護負担を制度を使って改善したり、ヘルパーなどを上手に費用負担少なく活用するなり、最善を尽くしていない場合の人も多く、そういった相談を人にできない人や、知識やスキル不足の人がストレスを解消できていない場合もあります。

それに関してはうつ病よりもストレッサー(ストレス源)を解消する知識やスキルで大きく病気を改善するきっかけになることがあります。

うつ病の原因に関して、これが原因の絶対だなどとはとても言い切れませんが、本人のこれまで生き方や考え方がうつ病には強烈に影響していることだけは言えます。今現在のストレスよりも、過去の出来事、経験、そこから形成された認知、考え方、感情などにズレがある場合が多いのです。

遺伝や脳機能の問題などの理由がない限り、大半のうつ病の原因は心の問題が非常に色濃く関係しています。それも幼少期、思春期までにその下地が形成されている人が多いと強く感じます。

あなたがもしうつ病であるならば、あなたの父親と母親の関係が良かったか悪かったか。片親だったか。親からの過保護、過干渉、スパルタなどがあったかどうか見直す必要が出てきます。

大抵のうつ病の人には家庭内不和や機能不全家族といって健全な家庭環境が形成されていなかった可能性が高いです。その影響で現状の認識が冷静にできず、思い込みにより適切な解決策を一人で見いだせずストレスにさらされてうつ病になってしまった可能性があります。

その心の根源にある問題や思考パターンを徐々に変えていかない限りは、なかなかうつ病を克服することは難しいと感じています。良い食事療法は健康維持にも良いことですので実践することはいいでしょう。

しかし、それだけをしていればうつ病が治るというものではないと思います。食事の影響がそんなに大きいのであれば、食事の悪い人は皆うつ病になってしまいます。でも実際はそんなことはないですよね。

その判断だけでも、うつ病の主たる原因が食べ物にあるなんてことはとても思えない至極簡単な判断材料となるのではないでしょうか。

糖質がうつ病の原因だとか、添加物や農薬がうつ病の原因だとか、そんなとんでも論を堂々と喧伝する医者がいることに驚きですが、そんなことがあったらもう世界中がうつ病患者で埋め尽くされていますよ。

甘いものや添加物食品を毎日食べている人なんて数え切れないほどいますから。

そういった詐欺的な情報には間違っても騙されないようにしてください。現時点、うつ病の原因の多くは幼少期の親との関係や家庭環境によって作り上げられてきた心(思考パターン)やトラウマ(傷)、そして本人のなかで解消されないで継続され続けてきたストレスなどにあります。

病院の薬だけの治療ではなかなかうつ病が治らないのは心理療法をおろそかにしているからでほぼ間違いありません。うつ病が再発する理由は、心理療法からなる根源的なケアをしてないことが大きな原因です。

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まとめ

  • うつ病の主たる原因は食事ではない。
  • うつ病に栄養の影響は多少なりともありうるが主たる原因ではない。
  • 栄養で改善するならそれは栄養失調でありうつ病ではない。
  • うつ病の原因は機能不全家族によって形成された思考パターンやトラウマの影響が大きい。

うつ病の原因が心にあるのであれば、薬は対処的に上手に活用し、根源的には患者さんの心の在り方を書き換えていくことが必要です。それをしないからうつ病はなかなか治らないのです。

食事でうつ病を改善させていくことはいいとは思いますが、病気が治るという話に関してはかなり疑った方が良いでしょう。本来の治る道から大きくそれてしまい、回復に余計な時間がかかることになります。

もちろん、食事療法は実践して健康になるのであればそれはいいことです。ただ高額な食事療法の怪しい案件が横行していますので、だまされないようにご注意を。

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