日本のいじめ問題は未だ効果的な対策が導入されていないのが現状です。
いくら子どもに「いじめをしてはいけない」と言ったところで、いじめが減るわけないことはこれまでの歴史が証明しています。
つまり、そんな道徳じみた発想では人の行動は微塵も変わりません。
ちゃんとした科学的な研究成果のあるエビデンスをベースにするべきです。
ここではいじめの解決方法と真の意味での予防方法について言及します。
いじめの根本的な解決法や予防方法について
いじめの根本的な解決方法はいまのところ「無い」というのが現状です。
しかしながら、心理学的にみればいじめの予防方法に関しては目途が立っています。
まず、いじめが減らない理由は、メンタル教育が普及していないからです。
よく考えてみてください。
子どもから老人まで、人間社会でやっていくのに一番必要なことは何だと思いますか?
五教科や体育、芸術、科学、いろいろな学びがありますが、最も重要な要素はコミュニケーションであり根源はメンタルです。
メンタル教育こそ、国を挙げて導入しなければならない最重要課題であるにも関わらず、その点だけが不十分なことが全てにおいての原因に繋がっています。
例えば、メンタル教育(心理学)を受けずに生きていくというのは、車の運転を知らずに車を運転し道路に出ていくようなものです。
そんな教育で育った私たち大人が精神的に未熟であればあるほど、それはお子さんに影響するのも明白です。
親も子も心理学を学びメンタルや認知を整えることが最良のいじめ対策です。
ただこれに関しては効果が出るまでには長い期間を要します。
ですから、いじめに関しては長期的な戦略と短期的な戦術のセットが必要です。
長期的な戦略としては、先述のメンタル教育の導入です。
次では短期的な戦術について解説します。
効果的ないじめの予防策
では海外ではいじめの対策としてどのような状況かというと、参考になる事例があります。
海外でもいじめは深刻な問題ですが対策の発想が日本のそれとは違います。
アメリカの事例
アメリカではポジティブ行動支援という対策を実施している学校があります。
これは簡単にいえば、誰かを助けることが評価されるという仕組みです。
普段から「誰かを助ける」と喜ばれるという体験をしてもらい、自分に自信をつけてもらうための教育です。
助けてもらう、助けてあげる。これの体験を増やすことで、誰かにヘルプを言いやすくなりますし、誰かを助けてあげ易くなります。
そしていじめに対する専門的なトレーナーが、教員やその他のスタッフにまで専門的なプログラムを指導します。
学校関係者の多くが専門的な知識を持つことで、自信を持ち生徒の指導に当たることが学校全体の校風に心理的安全性をもたらし良い成果に結びついているのです。
カナダの研究
カナダでは「傍観者」に対する興味深い研究があります。
加害者でも被害者でもなく、いじめを黙認している大半の傍観者に注目し調査をしています。
そこで分かっているのは、いじめの8割は、傍観者達の目の前で起きる場合が多いということ。
なので、大半の傍観者でいじめ行為を止める指導をするのです。
傍観者教育によって、いじめを減らす効果が実証されています。
カナダの研究では傍観者のうち13%がいじめを止めようとしたところ、57%のいじめが数秒以内に止まったそうです。
ですので、いじめを見つける努力をするよりも、傍観者を教育していじめを減らすことへ舵を切るべきというのが現状では最適ではないかといわれています。
こういったことも科学的な研究では明らかになっています。
では大人の私たちはどうなのだろうか?
子どものいじめ問題ばかりフォーカスされがちですが、そもそも大人社会だっていじめがあります。
そもそも大人の私たちこそが襟を正すべきであり、そうでないのに子どもたちを指導しようというのは恥ずかしい限りです。
私が切に訴えたいのは、大人の私たちこそが、メンタルを整え幸福感を持って生活する形を創造することが大切だということ。大人の姿を見て子どもたちは育っていきます。
大人がいじめをしたり、しんどそうな生活をしていては、子どもが夢を持てるのでしょうか?
まずは大人である私たちが自分に愛を持ってセルフコントロールしていけることが先決です。
自分が幸せであることこそが、他の人にも幸せな影響を与えていけるのです。
それを可能にするのがメンタル教育や私が行っている心理学講座や心を癒していく脳科学的なセラピーなのです。
そうして心が整った人が自分に自信を持ち、本来の力を発揮していく姿があればこそ
自然と後の世代に伝わっていくのだと私は確信を持って活動しております。
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