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うつ病の原因とアダルトチルドレンの関係

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秋の風景

うつ病の原因についてよく調べられている方も多いと思います。巷ではうつ病の原因について、ストレス、パワハラ、過重労働などいろいろいわれています。

今日はうつ病の原因について、特にアダルトチルドレンとの関係についてお話したいと思います。

うつ病の原因とは?アダルトチルドレンとの関係

一般的にうつ病の原因に挙げられるものとしてストレスやパワーハラスメント、過重労働、不眠など人間関係や疲労蓄積が原因とされているのをよく耳にしますよね。

しかしこれらのものは、原因ではなく単なるきっかけであることが大半です。というのは、ストレスがあってもパワハラがあってもうつ病になる人とならない人がいます。

同じ様な環境でも人によってとても大きな開きがそこにあるのです。うつ病の原因に関する定義に関しては諸説あり、一概に一つのことと決めつけられないのが現状ですが、多くのうつ病患者さんに見られる根本的な原因のようなものがあります。

それは『アダルトチルドレン』の症状を持っている人がとても多いということです。アダルトチルドレンというものは病気ではなく、一種の性格的傾向といえます。

アダルトチルドレンと聞くと、子供っぽい大人のような印象をその言葉から受けてしまいますがそれは違います。

わかりやすくいうと、子供の頃に子供らしく過ごせないで、いろいろと考え方に違和感やズレを持って生きている人のことを指します。特の親との関係が良くなかった人がほとんどです。

子供時代に親や社会から植え付けられた様々な負のルールや概念が当人を苦しめていたり、場合によってはトラウマになっている場合もあり、大人になってからも人間関係が難しかったり、自分自身に生きづらさを感じていたりする人がとても多いのです。

私見ではありますが、うつ病のクライエントさんを見ていると、アダルトチルドレンと判断される人が相当数いらっしゃいます。

ではアダルトチルドレンとはどのようなものなのか、以下に簡単にまとめてみましたので見てみましょう。

<アダルトチルドレンの傾向>

以下に私が考えるアダルトチルドレンの傾向を記します。私のカウンセリングを直接受けていただけば、より専門的で正確な判断ができますがここではわかりやすく代表的な例を挙げています。

該当するものが多ければ多いほどアダルトチルドレンの可能性が高いということです。ただ該当箇所が多いからといって自分を責めないようにしてくださいね。

あくまでこれはあなたの今の心の癖のようなものをチェックするためのものです。できるだけ自分を分析するような意識で冷静にチェックしてみましょう。

  • 人に自分の気持ちを伝えることが苦手
  • 人前では無理をしてでも明るく振る舞う
  • 人に本心をいつも言えない
  • 人に助けを求められない
  • 犠牲になることに正義、価値、美しさを感じている
  • 自分が低く見られることを嫌う
  • 見栄を張ることに力を入れる
  • 恥だけはかきかたくないという意識が強い
  • プライドが高い
  • 傷つきやすい性格
  • 強い孤独感を感じてる
  • おいてけぼり感を感じている
  • よくわからない罪悪感を感じている
  • 物事を最後まで続けられない事が多い
  • 他人に依存してしまう
  • 他人が羨ましい気持ちが強い
  • 被害者意識が強い
  • 責任感が人一倍強いわりに結果が出せない
  • 過去を振り返ると他人とのトラブルがなぜか多い
  • 周囲と喧嘩ばかりしてしまう
  • 他人の評価ばかりを気にする
  • ~したい、よりも ~するべきという気持ちを優先している
  • はっきり意見を言ってくる人が苦手
  • 断ることが苦手
  • よく嘘の自慢ばかりしてしまう
  • 誰も自分のことをわかってくれないという思いが強い
  • 他人や身内、パートナーに対して怒りが湧いてくる
  • 他人の所為にばかりしてしまう
  • 自分は他人とは違うと強く思っている
  • 人と同じと思われることに腹が立つ
  • 仕事も人生も1度でも失敗したら駄目だと思っている
  • 人が自分から離れていかないか不安

これらのことに少々該当するからといって即アダルトチルドレンとは決めつけることはできませんが、上記のような傾向が1つ2つあるだけで人生が苦しくなってしまいます。

誰しもいずれかに該当する要素は大なり小なりあるものですが、該当するものが複数あったり、より強い傾向にあるとそれは生きづらさを感じる大きな原因になります。

こういったアダルトチルドレンの要素を元々持っている人がうつ病に圧倒的に罹りやすいのです。単純に一時的なストレスが強いだけであったり、疲労蓄積が多いだけの人は仮にうつ病と診断されても、休息をしっかり取るだけで大抵の場合回復していきます。

特に長期間うつ病が治らない人の多くは、アダルトチルドレンが大きく影響している場合が大半と私は考えます。そこを改善しない限り、病院に通いどれだけ薬を使おうが、休息を取ろうがうつ病はなかなか治りません。

まだまだアダルトチルドレンに関して専門的に対応している病院はありません。アダルトチルドレンは病気ではないために治療法が確立されていないのです。でもそれに特化したカウンセリングをすることで改善できるのです。

アダルトチルドレンを治すために必要なこと

ではどうすれば良いのかという話ですが、アダルトチルドレン、引いてはうつ病を治すために必要なことは、まずは何といっても本人が自覚することです。

アダルトチルドレンであることを、本人が自覚することから改善の第一歩が始まります。アダルトチルドレンの人は、自分がアダルトチルドレンであることを認めたがらない人が多いのです。

家族に指摘されても、反発心が出てしまいなかなか認めたがらない人もいらっしゃいます。それは、もともと本人の自己否定の気持ちが強いため、それを認めてしまうと自分の価値をもう一段下げてしまうことに繋がるためです。

自分のダメ出しをこれ以上したくない、それだけは避けたいという気持ちが、アダルトチルドレンを認めないことに繋がっています。

ですので、そういったネガティブな視点で物を見るのではなく、今の生きづらさが親の教育や環境にあり、そうなったのはあなたの責任ではないことをしっかりと意識することが大切です。

アダルトチルドレンやうつ病になってしまった原因の大半は幼少期の家庭環境なのであって本人の責任ではありません。子供時代に、子供自身が対処などできるわけがないのです。

そういった理由があってのことですから、なってしまった責任が自分にはないことを意識し、改善していくために必要なことに向き合っていく気持ちを持つことが大切です。

ただ一人では流石に改善していくにはハードルが高いです。アダルトチルドレンを治すためには、専門的な自己分析が必要です。場合によってはセラピーなどを必要とする場合があります。

おいそれと自分で治すことは容易ではありません。

大切な心構え

アダルトチルドレンを改善していくための大切な心構えがあります。それは、自分の責任で自分を治していこうと思う気持ちです。この言葉を聞くと、「どうして私は親や家庭環境の所為でこうなってしまったのに、自分で責任を持たなければいけないのか!」といった怒りの気持ちを持つ人もいます。

しかし、今の自分はもう大人になっています。そして周りの人たちは専門家でもありませんので、あなたを魔法のように変えていくことは残念ながらできないのです。あなたの気持ちはあなたにしか本当のところはわかりません。

自分の人生は自分で創造していくことでしか自分を幸せにすることはできないのです。なぜならあなたの人生はあなただけのものだからです。知ってしまった時から、あなたがそれに少しずつ向き合っていく必要があるのです。

幸せになりたければ、あなた次第でそれは容易に変化させることが実はできるのですが、そのこともあなたは教わってこなかったがために知らないだけなのです。

もちろん一人では難しいので私のような専門家のサポートがお役に立てると思います。アダルトチルドレンを変えていくことがうつ病の回復にも大きな一助になることはほぼ間違いのない事実です。

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まとめ

  • うつ病の原因にはアダルトチルドレンが大きく関係している
  • アダルトチルドレンは子供らしく育つことができなかった人のことをいう
  • アダルトチルドレンは親の教育が影響した結果
  • 本人にその責任はない
  • 今から変化していくためには本人の自覚からすべて始まる

うつ病の原因ときっかけは違うということ、そしてアダルトチルドレンがうつ病の裏に隠れていることはご理解いただけたと思います。

病院ではその影の部分にフォーカスしているところはほとんどないのが現状です。それはアダルトチルドレンが薬で治るものではないからです。お薬も必要な場合も多いのですが、根本はそれだけでないことがもっと広まるように私も活動に力を入れていきたいと思います。

カウンセラーの紹介

 

  • この記事を書いた人

makoto

心理カウンセラー メタ認知、行動心理の専門家 生きづらさや悩みの解決をサポートしてます。 才能発見のカウンセリングや脳科学を活用した心理療法などを得意としています。 3カ月で回復することを目指し、これまで述べ2000人のカウンセリングに携わっています。 うつ病を含めカウンセリングの奏効率85パーセント 趣味:ドライブ、読書、カフェ巡り、アニメ、料理、瞑想

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